アトピーやアレルギーに向き合う生き方。本物の野菜・玄米の見分け方  体験談

磯野正弥の体験から…

「人間の力ってすごいもんなんですね」


医学博士 臨床環境医 ホスメリック・クリニック院長 三好基晴


磯野さんが職場復帰をした2009年7 月6 日の6 日後、7 月12 日に磯野さんと会いました。療養していた時の様子を聞いてお互いに確認したことがあります。


「発熱やかゆみ、下痢などの症状は、基本的には身体の中の毒素を排泄して身体を健康にしてくれる、ありがたい浄化作用であることが分かってはいても、いざ症状が強くなってくるとそのありがたさを忘れてしまい心の中で排毒を抑えようという気持ちが強くなる。すると、浄化作用が弱くなってしまい、毒素が出なくなってしまう。いわゆる浄化恐怖症で毒素が出なくなる苦しみが
生じてしまう。心から浄化作用をありがたいと思わなければ、芯からの毒素が出てこない」。


磯野さんは今回の療養で心の底から実感したと思います。アトピー性皮膚炎の患者さんで、ご本人とご家族の判断で今まで使っていたステロイド剤などの薬を一切使わず無薬療法に移行された方のほとんどは、今まで症状を抑えていた薬剤を中止することによって皮膚炎やかゆみなどの離脱症状が現れます。


その場合、使っていた薬によって離脱症状の現れ方が違う傾向にあります。ステロイド剤などの西洋薬を主に使っていた人は激しい離脱症状が現れますが、割合短期間でおさまります。一方、漢方薬や健康食品を主に使っていた人は離脱症状は弱く現れますが、長期間症状が続きます。


どちらがいいとは言えませんが、主に漢方薬や健康食品を主に使っていた人の方が長期間症状が続くことによる精神的なストレスが多いようです。磯野さんはステロイド剤も漢方薬も多く使っていたので、激しい症状が長期間続いたのです。


そしてまた、離脱症状がおさまればその後は同じ症状が出ないということはありません。ほとんどの人が2 回目、3 回目と続きます。ただし、1 回目より2 回目の方が、2 回目より3 回目の方が離脱症状は弱く短く終わることが多いのです。


磯野さんは使用した薬剤が多かったため、こういう一連の症状の大きな波を2 回繰り返したようです。


無薬療法を決心し薬をやめたアトピー性皮膚炎の人にも、いろいろな方がいました。症状が出ると薬で抑え、よくなって薬をやめるとまた症状が出ることを繰り返していた人や、薬を使い続け症状を抑えていた人は今後長期間薬を使い続けることに不安を抱き、薬をやめました。また、薬を塗っても効かなくなり、さらに強い薬を使うことを繰り返し、ついにはどんな薬を使っても症状がおさまらず、やむなく薬を止めざるを得なくなった人もいます。


無薬療法をした場合、回復するまでに強い離脱症状が現れて長引くのは後者の方です。磯野さんは後者でしたから長引いたのです。離脱症状を繰り返している間に、無薬療法でよくなるまで我慢できず薬物療法に戻ってしまう人も中にはいます。そういう人でも薬が身体に良くないことを十分認識し、再度薬を止めて無薬療法に挑戦し、薬なしで良くなった人もいます。


アトピー性皮膚炎の症状や薬物療法を止めた後の離脱症状を悪化作用と考えるのではなく、良くなるための身体の好転反応であることをどれだけ強く認識できるかによって無薬療法を続けていけるか、いけないかの違いが出るのだと思います。


そしてまた、何よりも家族が同じように理解することができるかどうかが大きな違いになってきます。磯野さんの場合お父さんは反対だったようですが、お母さんが理解をし、励まし続けておられたのでよくなったのです。

      
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