放射能汚染時代をどう生き抜くか?
「放射能汚染時代を、どう生き抜くか?」
今、私たちが直面している切実な問題です。
その対処法は、放射性物質から可能な限り遠ざかり、
体内外の被爆を避けることしかありません。
しかし、3月11日以降、安全と呼べる地帯、食料はありません。
放射性物質の脅威から完全に退かれることはできないのです。
日本の原子力発電所は、北は北海道、南は鹿児島まで全国に存在しています。
その数54機。
原発の是非については賛否分かれるところです。
今日まで原発が存在して来ているということは事実なので、
それはそれで意味のあることだと思います。
しかし、3月11日以降、世界はガラリと変わりました。
原発が安全か危険かの議論は、
50年前にしておくべきことだったことに、みな気が付いたのです。
問題は、「これからどうしていくのか?」ということ。
エネルギー政策も大事ですが、それよりも子供たちの健康の方がずっと大事です。
汚染濃度は、必ずしも福島第一原子力発電所からの距離に比例せず、
放射性物質が局地的に降り注いでいることは周知の事実です。
子供たちの健康を守るために、大人たちはどのような選択をする必要があるのか?
私たちは、日々800種類の化学物質を体に取りいれているといわれています。
放射性物質が加われば、細胞へのダメージは相当なものです。
とりわけ、内部被爆のリスクは、外部被爆の比ではありません。
しかし、内部被爆はをゼロにするのは不可能といえる状況です。
だから、このような状況の中で、
本当の発酵食品を選ぶ意味があるのです。
自然治癒力を高める発酵食品
まず考えなければいけないことは
身体の「修復力」と「排泄力」を高めること。
前述しましたが、私たちは日々800種類もの化学物質が身体に入ってきます。
私たちの身体は、必要のないものを日々、排泄していますが、
これら全部が排泄できるわけではありません。
化学物質でも放射性物質でも、影響は少なからず受けているのです。
人の細胞には「修復力」があり不必要なものを排泄する力があります。
これを高めることは、すなわち、自然治癒力を高めることです。
そして、その回復力、自然治癒力を高める鍵が
日本の発酵食品にあるのです。
秋月辰一郎さんの場合
序章でも登場した、医師の秋月辰一郎さんは、
長崎に原爆投下されたとき、爆心地から1.8km離れた
ご自身が働く「聖フランシスコ病院」で被爆されました。
そのとき、奇跡的に無傷で、病院の仲間と共に
献身的に被災者や患者を看病したのですが、
普段から味噌汁と玄米を主体に食べていた秋月さんは
被爆されたにもかかわらず、その後も重い原爆症にかかることなく
2005年まで生き続けていらっしゃいました。
秋月さんはその体験から、身体を作るのは食べ物であり、
病気にかかりにくい体、かかっても治りやすい体を作っていくことが大切である
と、ご自身の著書で語っています。
また、当時同じ病院で被爆され、被害者の救助に当たったスタッフに
玄米と味噌を摂るように指示していました。
その結果、スタッフたちも重症の原爆症になることなく、回復も早かった
とも語っています。
その後、秋月さんは、原爆のことや食べ物と体質のことなど、
さまざまな著書を書かれています。
また、1986年のチェルノブイリ原発事故が起きたときには、
秋月さんの「長崎原爆記」の英訳本がヨーロッパで広まりました。
海外への味噌の出荷量が、それまでの2トンから14トンに増加したのは、
その著書の中で、味噌のことが紹介されていたことが影響しているともいわれています。
このように、実際に被爆して放射性物質にさらされた人が、
発酵食品を摂取し続けることで生き伸びたということは、
何にも代えがたい事実です。
そしてその原料が自然栽培の原料を天然菌で発酵されたものならば、
さらに「修復力」と「排泄力」を高めてくれると期待できます。
本来の発酵食品を
この秋月さんの経験がもたらした影響は、
ヨーロッパで原発事故に苦しんでいる人たちだけではなく、
日本中の人が食生活について考え直すには十分な体験だと思います。
私たちは毎日、食事を摂るわけですが、
おなかがすいたからただ単に食べているわけではありません。
身体をちゃんと動かすためにも、食べ物をしっかりと食べているのです。
その食事がいい加減なものならば……、
いつの日か作られる身体もいい加減なものになってしまうのではないでしょうか?
例えば、巷で売られている安価でしかも大量に生産されている
発酵食品のほとんどは、原料に安価なものが使われ
化学的に培養した菌を使って短期間に作られています。
お酢などは、通常1年以上の長い年月をかけて発酵、熟成させて作られますが、
市販のものはⅠ日、最短なものでは、なんと8時間造られるといわれています。
味噌なども1年以上掛けて作られますが、早いものでは2ヶ月ほどで出来上がります。
本来の発酵食品は、自然が育んだ原料を素に、
自然に浮遊している菌や微生物が働いてできるもの。
そのプロセスを無視して化学的な力で補って早く作っても、
似たようなものが出来ても、あの奥深い味わいの味噌や醤油などではありません。
やはり私たちは、放射性物質の危険を避け、より生命力ある発酵食品を取ることが、
私たちが生きていく上で、何よりも望まれることだと思います。